聖書
「福音書（ふくいんしょ），ダニエル書，申命記（しんめいき），民数記」抜粋
●【聖書「福音書，ダニエル書，申命記，民数記」抜粋】
◆【新約聖書 ルカによる福音書】
◇（第２１章 第２０節〜第２３節）：エルサレムが（敵の）軍隊に囲（かこ）まれるのを見たら，その滅亡（めつぼう）が近づいた事を悟（さと）りなさい．その時，＜ユダヤ＞（イスラエル？）にいる人々は 山に逃げなさい．都の中にいる人々は，そこから立ち退（の）きなさい．田舎（いなか）にいる人々は 都に入ってはならない．
…この地には，大きな苦しみがあり，この民には 神の怒りが くだるからである．
◆【新約聖書 マタイによる福音書】
◇（第２４章 第６節〜第１４節）：戦争の騒（さわ）ぎや戦争の うわさを聞くだろうが，慌（あわ）てないように気を付けなさい．…まだ世の終わりでは ない．
民は民に，国は国に，敵対して立ち上（あ）がり，方々（ほうぼう）に飢饉や地震が起こる．
しかし，これらは 全て産（う）みの苦しみの始まりである．その時，あなた方は 苦しみを受け，殺される．
又 ＜私＞（イエス・キリスト）の名のために，＜あなた方＞（ユダヤ人）は あらゆる民に憎まれる．
その時，多くの人々が つまづき，互（たが）いに裏切り，憎み合うようになる．
偽預言者も大勢（おおぜい） 現われ，多くの人を惑（まど）わす．不法が はびこるので，多くの人の愛が冷える．しかし最後まで耐えしのぶ者は救われる．
そして御国（みくに）の この福音（ふくいん）は あらゆる民への証（あか）しとして，全世界に宣（の）べ伝（つた）えられる．それから，終わりが来る．
◆【新約聖書 ルカによる福音書】
◇（第２１章 第８節〜第１１節）：戦争とか暴動の事を聞いても，おびえては ならない．
…世の終わりは すぐには来ないからである．…民は民に，国は国に，敵対して立ち上（あ）がる．そして，大きな地震があり，ほうぼうに飢饉や疫病が起こり，恐ろしい現象や いちじるしい徴（しるし）が天に現われる．
◆【新約聖書 マタイによる福音書】
◇（第２４章 第１５節〜第２４節）：預言者ダニエルの言った憎むべき破壊者が，聖なる場所に立つのを見たら…その時，＜ユダヤ＞（イスラエル？）にいる人々は山に逃げなさい．
…その時には，世界の初めから今までなく，今後も決してないほどの大きな苦難が来るからである．
神が その期間を縮（ちぢ）めて下さらなければ，だれ 一人 救われない．
しかし神は 選ばれた人達のために，その期間を 縮（ちぢ）めて下さるだろう．その時，『見よ，ここにメシアがいる』，『いや，ここだ』と言う者が いても，信じては ならない．偽メシアや偽預言者が現われて，大きな しるしや不思議な業（わざ）を おこない，…選ばれた人達をも惑（まど）わそうとするからである．
◆【新約聖書 ルカによる福音書】
◇（第２１章 第２５節〜第２７節）：それから，太陽と月と星に徴（しるし）が現われる．
地上では海が どよめき荒（あ）れ狂うので，諸国の民（たみ）は，なすすべを知らず，不安に陥（おちい）る．
人々は，この世界に なにが起こるのかと おびえ，恐ろしさのあまり気を失うだろう．
天体が揺（ゆ）り動（うご）かされるからである．
その時，＜人の子＞（メシア）が大いなる力と栄光を帯（お）びて雲に乗って来るのを，人々は見る．
◆【新約聖書 マタイによる福音書】
◇（第２４章 第２９節〜第３１節）：その苦難の日々の のち，たちまち太陽は暗くなり，月は光を放（はな）たず，星は空から落ち，天体は揺（ゆ）り動かされ．
その時，＜人の子＞（メシア）の徴（しるし）が天に現われる．そして，その時，地上の全ての民族は悲しみ，＜人の子＞（メシア）が大いなる力と栄光を帯（お）びて天の雲に乗って来るのを見る．
＜人の子＞（メシア）は，大きなラッパの音（ね）を合図（あいず）に その天使達を 遣（つか）わす．
天使達は，天の果（は）てから果（は）てまで，＜彼＞（メシア）によって選ばれた人達を 四方（しほう）から呼び集（あつ）める．
☆この「＜人の子＞（メシア）の徴（しるし）」とはＮＡＳＡの内部では＜ヤハウェ＞と言うコード・ネームで呼ばれていて，地球の楕円軌道と ほぼ同じ点対称の楕円軌道で太陽の反対側を公転している惑星の事だろう．
この＜ヤハウェ＞は太陽の反対側から少しずつ ずれて来ており，いずれ地球に接近して，我々の眼前に すがたを現わすだろう．将来 発表されるだろうが，正式な発表名称は別の名前となる場合も あるだろう．
△この＜ヤハウェ＞はキリストの初臨（しょりん）の時に，”東方の学者達”をイエスが生（う）まれる ベツレヘムまで導（みちび）いた星だと思われる．
つまり，この＜ヤハウェ＞がキリストの初臨（しょりん）の時の「＜人の子＞（メシア）の徴（しるし）」であり，そして 又ふたたび＜ヤハウェ＞がキリストの再臨（さいりん）の「＜人の子＞（メシア）の徴（しるし）」と なるのだろう．
◆【新約聖書 「ルカによる福音書（ふくいんしょ）」】
◇（第１７章 第２６〜３３節）：ノアの時代に あったような事が，＜人の子＞（メシア）が現われる時にも起（お）こるだろう．
ノアが箱船（はこぶね）に入（はい）る その日（ひ）まで，人々は食（た）べたり，飲（の）んだり，めっとたり嫁（とつ）いだり していたが，洪水（こうずい）が襲（おそ）って来て，１人 残（のこ）らず滅（ほろ）ぼしてしまった．
ロトの時代にも同（おな）じような事が起（お）こった．人々は食（た）べたり飲（の）んだり，買（か）ったり売（う）ったり，植（う）えたり建（た）てたり していたが，ロトがソドムから出て行（い）った その日に，火と硫黄（いおう）が天から降（ふ）って来て，１人 残（のこ）らず滅（ほろ）ぼしてしまった．
＜人の子＞（メシア）が現われる日にも，同（おな）じ事が起（お）こる．その日には，屋上（おくじょう）に いる者は，家の なかの家財道具（かざいどうぐ）が あっても，それを取り出そうとして下（した）に降（お）りては ならない．同（おな）じように，畑（はたけ）に いる者も帰（かえ）っては ならない．
ロトの妻（つま）の事を思い出しなさい．自分の命（いのち）を生（い）かそうと努（つと）める者は，それを失（うしな）い，それを失（うしな）う者は，かえって（永遠の命（いのち）を）保（たも）つのである．
◆【旧約聖書 ダニエル書】
◇（第９章 第２４節〜第２６節）：＜お前＞（ダニエル）の民（たみ）と聖なる都（みやこ）に対して＜７０週＞（４９０年）が定（さだ）められている．…
エルサレム復興（ふっこう）と再建（さいけん）についての御言葉が出されてから，＜油そそがれた君＞（メシア）の到来（とうらい）まで＜７週＞（４９年）あり，また，＜６２週＞（４３４年）あって危機のうちに広場と堀（ほり）は再建（さいけん）される．
その＜６２週＞（４２４年）のあと＜油そそがれた者＞（メシア）は不当に断（た）たれ，都（みやこ）と聖所（せいじょ）は次ぎに来る指導者の民（たみ）によって荒（あ）らされる．…
☆この預言の１週は７年と解釈（かいしゃく）できるようです．
☆これはイエス・キリストが張り付けにされる前に，すでに”聖なる都（みやこ）”に定（さだ）められた期間のうち＜６２週＞（４３４年）が消費された事になる．
そしてイエス・キリストが張り付けにされてから”聖なる都（みやこ）”に定（さだ）められた のこりの期間は＜７０週−６２週＝８週＞（５６年）となり，又 このうちの＜７週＞（４９年）でメシアが再臨（さいりん）する事になる．
つまりイスラエルを再建（さいけん）した１９４８年からエルサレムを奪還（だっかん）し聖都（せいと）として復活させた１９６７年までに「エルサレム復興（ふっこう）と再建（さいけん）についての”御言葉”」が出されたと考えると．
｛１９４８年〜１９６７年｝の４９年後の｛１９９７年〜２０１６年｝にメシアが再臨（さいりん）する事になる．
△そしてメシアが再臨（さいりん）をしたあと”聖なる都（みやこ）”に定（さだ）められた のこりの期間は＜１週＞（７年）であり，それは次のようになる．
◇（第９章 第２７節）：＜彼（憎むべき荒廃をもたらすもの）＞は ＜１週＞の間（あいだ），多くの者と同盟を固（かた）め，＜半週＞で いけにえと献（ささ）げ物を廃止する．
＜憎むべきもの＞の翼（つばさ）の上に＜荒廃をもたらすもの＞が座（ざ）す．…
☆上記の解釈．
＜彼（憎むべき荒廃をもたらすもの）＞（”神を けがす名を持つ獣”と そして”６６６の獣”）は 合計で＜１週＞（７年）の間（あいだ），多くの者と同盟を固（かた）め（全世界を支配するために結束する）．
＜半週＞（３年半）の間（あいだ） 活動した後，（神への） いけにえと献（ささ）げ物（の儀式）を廃止する．
この＜半週＞（３年半）の間（あいだ） ＜憎むべきもの＞（”神を けがす名を持つ獣”）が＜荒廃をもたらすもの＞（”６６６の獣”）を登場させる準備のために活動するのだろう．そして＜憎むべきもの＞（”神を けがす名を持つ獣”）の翼（つばさ）の上に＜荒廃をもたらすもの＞（”６６６の獣”）が座（ざ）して やって来る．
その”６６６の獣”は 口先（くちさき）で人々を欺（あざむ）き最後に その本性（ほんしょう）を あらわし全世界を恐怖で支配し世界に荒廃を もたらす独裁者に成るのだろう．
◇（第１２章 第１１〜１３節）：…＜憎むべき荒廃をもたらすもの＞が＜立てられ＞てから，１２９０日が定（さだ）められている．
待ち望（のぞ）んで１３３５日に至（いた）る者は，まことに幸（さいわ）いである．終わりまで お前の道を行き，…時の終わりに あたり，お前に定（さだ）められている運命に従（したが）って，お前は 立ち上（あ）がるであろう．
☆上記の解釈．
＜憎むべき荒廃をもたらすもの＞（”神を けがす名を持つ獣”と そして”６６６の獣”）が＜立てられ＞（二人とも出現し彼らが出そろう）．それから世界に荒廃をもたらす＜６６６の獣＞が活動する期間は １２９０日（約３年半）が定（さだ）められている．
待ち望（のぞ）んで１３３５日（約３年８ヵ月）に至（いた）る者は，まことに幸（さいわ）いである．終わりまで お前の道を行き，…時の終わりに あたり，お前に定（さだ）められている運命に従（したが）って，お前は 立ち上（あ）がるであろう．
△つまり｛１９９７年〜２０１６年｝にメシアが再臨（さいりん）すると考えれば その＜半週＞（３年半）後の｛２０００年〜２０２０年｝に「”神を けがす名を持つ獣”，”６６６の獣”」が二人とも出そろう．
それから”６６６の獣”が１２９０日（約３年半）活動する．
☆メシアが再臨（さいりん）してからの＜１週＞（７年）の期間は縮（ちぢ）まるかも しれない（上記の「新約聖書 ”マタイによる福音書”｛第２４章 第１５節〜第２４節｝」参照）．
△その場合「＜憎むべきもの＞（”神を けがす名を持つ獣”），＜荒廃をもたらすもの＞（”６６６の獣”）」が出現する時期も ずれる事になり，メシアが再臨（さいりん）する以前に出現する可能性も あるかも しれない．
◆【旧約聖書「申命記（しんめいき）」】
■《Ｐｒｏｌｏｇｕｅ》
◇旧約聖書「申命記（しんめいき）」は，約ＢＣ１５００年ごろに書かれたもののようで，下記は ＢＣ５８７年の「バビロンによるユダヤ人の捕囚」や，ＡＤ７０年の 「ローマ軍によるイスラエルの滅亡（めつぼう）」の事を それが起（お）きる以前の約ＢＣ１５００年ごろにユダヤ人達に預言されたものだと思われる．
とくに，このＡＤ７０年の ローマ軍の侵攻によりイスラエルの惨状（さんじょう）は下記の予言の とおり，困窮（こんきゅう）の あまり人肉を食べるような悲惨（ひさん）の きわみに達（たっ）した．
しかし，この過去（かこ）に起（お）こった惨状（さんじょう）が，我々の未来に起（お）こる予型（よけい）と なるのでは ないかと推測（すいそく）される．
☆予型（よけい）とは未来の できごとを過去の現実の事象（じしょう）によって予（あらかじ）め型（かた）として現わされる事．
■《Ｍａｉｎ》
◇（第２８章 第２１〜２７節）：主は，疫病を あなたに まといつかせ，あなたが得（え）ようと入（はい）って行く土地で あなた達を絶（た）やされる．
主は，肺病（はいびょう），熱病（ねつびょう），高熱病（こうねつびょう），悪性・熱病（あくせい・ねつびょう），干（かん）ばつ，黒穂病（くろぼびょう），赤さび病をもって あなたを打（う）ち，それらは あなたを追（お）い，あなたを滅（ほろ）ぼすであろう．
頭上（ずじょう）の天は＜赤銅（しゃくどう）＞（血のような赤黒っぽい色をした金属）となり，あなたの下（した）の地は鉄（てつ）となる．主は あなたの地の雨を埃（ほこり）とされ，天から砂粒（すなつぶ）を降（ふ）らせて，あなたを滅（ほろ）ぼされる．
主が敵（てき）の その まえで あなたを撃（う）ち破（やぶ）らせる．あなたは１つの道（みち）から敵（てき）を攻（せ）めるが，その前（まえ）に敗（やぶ）れて７つの道（みち）に逃（に）げ去（さ）る．…
あなたの死体は，全ての空（そら）の鳥，地の獣（けもの）の餌食（えじき）となり，それを脅（おびや）かして追（お）い払（はら）う者も いない．主は，エジプトの はれ物（もの），潰瘍（かいよう），でき物（もの），皮（ひ）ぜんなどで あなたを打（う）ち，いやされる事は ない．
◇（第２８章 第２８〜３５節）：主は又，あなたを打（う）って，気を狂（くる）わせ，盲目（もうもく）にし，精神（せいしん）を錯乱（さくらん）させる．
盲人（もうじん）が暗闇（くらやみ）で手探（てさぐ）りするように，あなたは真昼（まひる）に手探（てさぐ）りするようになる．あなたは なにをしても成功せず，常（つね）に蹂躪（じゅうりん）され，かすめ取（と）られて だれ１人 助（たす）ける者は いない．
あなたは婚約（こんやく）しても，他の男が その女性と寝（ね）る．
あなたは家（いえ）を建（た）てても，住（す）む事は できない．
ブドウ畑（ばたけ）を作（つく）っても，その実（み）の初物（はつもの）を味（あじ）わう事は できない．
あなたの牛が目の まえで屠（ほふ）られても，あなたは食（た）べる事ができず，ロバが目の まえで奪（うば）い取（と）られても，返（かえ）しては もらえない．羊（ひつじ）の群（む）れが敵（てき）に連（つ）れ去（さ）られても，だれ１人 あなたを助（たす）ける者は ない．
あなたの息子（むすこ）や娘（むすめ）が他国（たこく）の民（たみ）に連（つ）れ去（さ）られるのを見て，その目は終日（しゅうじつ） 彼らを慕（した）って衰（おとろ）えるが，なすすべは ない．
あなたの土地（とち）の実（みの）りも労苦（ろうく）の作（さく）も全て，あなたの知らない民（たみ）が食（た）べ，あなたは蹂躪（じゅうりん）され，常（つね）に踏（ふ）み砕（くだ）かれるだけである．あなたは そのような有様（ありさま）を目（ま）の当たりにして，気が狂（くる）う．
主は悪（わる）い はれ物（もの）を両膝（りょうひざ）や腿（もも）に生（しょう）じさせ，あなたは いやされる事は ない．
それは あなたの足の裏（うら）から頭（あたま）の てっぺんまで増（ふ）え広（ひろ）がる．
◇（第２８章 第３８〜４２節）：畑（はたけ）に多くの種（たね）を携（たずさ）え出ても，イナゴに食（く）い尽（つ）くされ，わずかの収穫（しゅうかく）しか得（え）られない．
ブドウ畑（ばたけ）を作（つく）って手を入（い）れても，虫に実（み）を食（く）われてしまい，収穫（しゅうかく）は なく，ブドウ酒（しゅ）を飲（の）む事は できない．
オリーブの木が あなたの領地（りょうち）の至（いた）るところにあっても，実（み）は落（お）ちてしまい，体（からだ）に塗（ぬ）る油（あぶら）は採（と）れない．あなたの息子（むすこ）や娘（むすめ）が生（う）まれても，捕（とら）われて行き，あなたのものでは なくなる．
あなたの どの木も土地（とち）の実（みの）りも，害虫（がいちゅう）に取（と）り上（あ）げられる．
◇（第２８章 第４５〜４８節）：これらの呪（のろ）いは，ことごとく あなたに臨（のぞ）み，付（つ）きまとい，実現して，ついに あなたを滅（ほろ）びに至（いた）らせる．…
…飢（う）えと渇（かわ）きに悩（なや）まされ，裸（はだか）にされて，全てに事欠（ことか）くようになる．
敵（てき）は あなたに鉄（てつ）の首枷（くびかせ）を はめ，ついに滅（ほろ）びに至（いた）らせる．
◇（第２８章 第５０〜５７節）：その民（たみ）は尊大（そんだい）で，老人（ろうじん）を顧（かえり）みず，幼（おさな）い子を憐（あわ）れまず，家畜（かちく）の産（う）むものや土地（とち）の実（みの）りを食（く）いつくし，ついに あなたは死に絶（た）える．
あなたのために穀物（こくもつ）も新（あたら）しいブドウ酒（しゅ）もオリーブ油（ゆ）も，牛の子も羊（ひつじ）の子も，なに１つ残（のこ）さず，ついに あなたを滅（ほろ）ぼす．
彼らは全ての町で あなたを攻（せ）め囲（かこ）み，あなたが全土（ぜんど）に築（きず）いて頼（たの）みとして来た高くて堅固（けんご）な城壁（じょうへき）をも ついには崩（くず）されてしまう．…
あなたは敵（てき）に包囲（ほうい）され，追（お）いつめられた困窮（こんきゅう）の ゆえに，あなたの神，主が与（あた）えられた，あなたの身（み）から生（う）まれた子，息子（むすこ），娘（むすめ）らの肉（にく）をさえ食（た）べるようになる．
あなたの内（うち）で実（じつ）に大切（たいせつ）に扱（あつか）われ，ぜいたくに過（す）ごして来た男が，自分の兄弟（きょうだい），愛する妻（つま），生（い）き残（のこ）った子らに対して物惜（ものお）しみをし，その なかの だれにも自分の子の肉を与（あた）えず，残（のこ）らず食（た）べてしまう．
あなたの全ての町が敵（てき）に包囲（ほうい）され，追（お）いつめられた困窮（こんきゅう）の ゆえである．
あなたの内（うち）で大切（たいせつ）に扱（あつか）われ，ぜいたくに過（す）ごして来た淑女（しゅくじょ）で，あまり ぜいたくに過（す）ごし，大切（たいせつ）に扱（あつか）われたため，足の裏（うら）を地に付けようとしなかった者でさえ，
愛する夫（おっと）や息子（むすこ），娘（むすめ）に対して物惜（ものお）しみをし，自分の足の あいだから出る＜後産（あとざん）＞（出産後，体外に排出（はいしゅつ）される胎盤（たいばん）などの おりものの事）や自分の生（う）んだ子供を，欠乏（けつぼう）の極（きわ）みに ひそかに食（た）べる．
あなたの町が敵（てき）に包囲（ほうい）され追（お）いつめられた困窮（こんきゅう）の ゆえである．
◇（第２８章 第５９〜６１節）：主は あなたと あなたの子孫（しそん）に激（はげ）しい災害（さいがい）を下（くだ）される．
災害（さいがい）は大きく，久（ひさ）しく続（つづ）き，病気も重（おも）く，久（ひさ）しく続（つづ）く．
主は又，あなたが恐（おそ）れていた エジプトの あらゆる病気を再（ふたた）び あなたに うつされる．それは あなたに まとい付くであろう．主は更（さら）に，この律法（りっぽう）の書に記（しる）されていない病気や災害（さいがい）を ことごとく あなたに臨（のぞ）ませ，あなたを滅（ほろ）びに至（いた）らせる．
◇（第２８章 第６５〜６７節）：…諸国民（しょこくみん）の あいだにあって一息（ひといき）つく事も，足の裏（うら）を休（やす）める事も できない．主は，その所（ところ）で あなたの心を揺（ゆ）れ動（うご）かし，目を衰（おとろ）えさせ気力を失（うしな）わせる．
あなたの命（いのち）は危険（きけん）に さらされ，夜（よる）も昼（ひる）も おびえて，明日（あす）の命（いのち）も信（しん）じられなくなる．
あなたは心に恐怖（きょうふ）を抱（いだ）き，その有様（ありさま）を目（ま）の当たりにして，朝には，「夕（ゆう）に なれば良いのに」と願（ねが）い，夕（ゆう）には，「朝（あさ）に なれば良いのに」と願（ねが）う．
☆上記の旧約聖書「申命記（しんめいき）」に書かれている 「エジプトの災（わざわ）い」とは，旧約聖書「出・エジプト記」の なかに書かれている エジプトに もたらされた災（わざわ）いの事であり，それらは下記のようなものがある．
△「血の災（わざわ）い」は，全ての水が血のように なった．
△「カエルの災（わざわ）い，ブヨの災（わざわ）い，アブの災（わざわ）い」は，カエル，ブヨ，アブが大発生し人々を襲（おそ）った．
＊ブヨは人畜の血を吸（す）う昆虫，アブはメスが人畜を刺（さ）す昆虫．
△「動物（どうぶつ）に対する疫病（えきびょう）の災（わざわ）い」は，全ての動物（どうぶつ）に対して疫病（えきびょう）が もたらされた．
△「はれ物（もの）の災（わざわ）い」は，人や全ての動物（どうぶつ）に対して はれ物（もの）の疫病（えきびょう）が もたらされた．
△「雹（ひょう）の災（わざわ）い」は，野（の）に いる全ての人や全ての動物（どうぶつ）や，野（の）の あらゆる草を打（う）ち，野（の）の全ての木を打（う）ち砕（くだ）いた．
△「イナゴの災（わざわ）い」は，イナゴが大発生し地の面（おもて）を全て覆（おお）い，地の あらゆる草や木（き）の実（み）は全て食（く）い尽（つ）くされ，緑（みどり）は なに１つ残（のこ）らなかった．
△「暗闇（くらやみ）の災（わざわ）い」は，３日間の闇（やみ）が もたらされた．
△「初子（ういご）の死の災（わざわ）い」は，人や全ての動物（どうぶつ）の初子（ういご）に対して，死が もたらされた．
◆【旧約聖書「民数記」】
◇（第５章 第２１〜２２節）：…主は おまえの腰（こし）を衰（おとろ）えさせ，おまえの腹（はら）を膨（ふく）れさせ，民（たみ）の なかで主が おまえを呪（のろ）いの誓（ちか）いどおりに なさるように．
この呪（のろ）いを下（くだ）す水が おまえの体内に入（はい）るや，おまえの腹（はら）は膨（ふく）れ，おまえの腰（こし）は やせ衰（おとろ）えるであろう．…
☆旧約聖書に記述されている この症状を引き起こす”バイオ・ショット・シンドローム”（この名称は正式な名前では なく，又 現在の医学では認知されては いない）と呼ばれているものが あるようだ．
女性は この疫病により子宮（しきゅう）が冒（おか）されると，毒素のために妊婦（にんぷ）のように腹（はら）が膨（ふく）れあがり，そして陣痛（じんつう）のような激痛（げきつう）が，約３ヵ月間 続（つづ）き ついには死に いたると言われている．
現在の医療で治療が できるか どうかは不明だが，別の治療法が存在する可能性が ないとは言えない．
